ブログやWebライティングを始めると、必ず耳にするのが「キーワード選定」という言葉です。
記事を読んでもらうためには欠かせない大切な工程ですが、初めての方にとっては少しハードルが高く感じられるかもしれません。
実際、私も最初は
「キーワードってどうやって選べばいいの?」
「そもそも初心者にできるの?」
と戸惑っていました。
SEOの知識も浅く、何となくで記事を書いていた頃は、検索で全く表示されずアクセスもほとんどゼロ。正直、心が折れそうになったこともあります。
でも、基本的なキーワード選定のステップを理解して少しずつ実践していくことで、記事の表示順位が上がりアクセスが増えてきました。
この記事では、私が実際にやってきた方法をもとに、初心者でも迷わず取り組める「キーワード選定の5ステップ」をわかりやすく解説していきます。
キーワード選定は“検索される記事”を書くために欠かせない!
「キーワード選定って、そもそも何のためにやるの?」と感じる方もいると思います。
私もWebライティングを始めたばかりの頃は、
「思いついたことを自由に書けばいいんじゃないの?」
と思っていました。
でも、いざ記事を書いても、まったく読まれない。検索にも引っかからない。原因を調べていく中で、「キーワード選定をしていなかったから」ということに気づきました。
キーワード選定とは、ユーザーが検索する言葉(=キーワード)をあらかじめ調べて、それを意識して記事を書く作業です。
この工程を取り入れることで、読者の疑問や悩みにピンポイントで応える記事が書けるようになります。

たとえば、このようにあなたもスマホの調子が悪くなったときに「スマホ 修理」と検索したことがあるかもしれません。
旅行前には「○○県 グルメ」など、何かを調べるときに無意識にキーワードを使って検索していますよね。
つまり、検索される言葉=読者が知りたいこと
読者が知りたいことを事前に調べてから記事を書くことで、需要にマッチした「読まれる記事」が書けるようになります。
キーワードを意識せずに記事を書くと、検索エンジンに引っかかりにくく、せっかくの記事も読まれないまま埋もれてしまう可能性が高いです。
私自身、今ではキーワードを選んだあとに必ず
「このキーワードで検索する人は、どんな悩みを持っているんだろう?」
と読者の視点で考えるようにしています。
「この記事を読んだら、悩みがスッキリ解決できそう」と思ってもらえる構成にすることで、検索結果にも反映されて、アクセスにも繋がるようになりました。
キーワードにこだわりすぎないことも大切
キーワード選定が大事なのは確かですが「とにかく入れればいい」というわけではありません。
私も最初の頃は、キーワードを詰め込みすぎて読みづらい記事になってしまった経験があります。
キーワードに意識が向きすぎると、読者にとって読みづらく、内容が伝わりにくくなります。実際に検索から訪れた読者は、「キーワード」ではなく「悩みの答え」を求めているんですよね。
だからこそ、「読者が知りたいことにちゃんと答えること」が一番重要です。
キーワードはあくまで、記事を見つけてもらう“入口”。中身で満足してもらえるよう意識しましょう。
「1記事=1キーワード」が基本
「キーワードが大事なら、関連する言葉もたくさん入れた方がいいのでは?」
と思うかもしれませんが、実は逆効果になることもあります。
記事は1つのキーワードに絞って書くのが基本です。なぜなら、ユーザーが検索する「知りたいこと=キーワード」は、1つの明確な悩みやニーズに基づいているからです。
Googleアルゴリズムでは、検索インデックスに登録されている膨大な数のウェブページを分類して、ユーザーが探している情報と最も関連性の高い有用な結果を瞬時に提示します。
出典:Google検索の仕組み
私も以前、いくつものキーワードを詰め込んで記事を書いたことがあります。
でもその結果、内容が散らかってしまい、読者にとっても「何が言いたいの?」と感じる記事に…。
アクセスも伸びず、書き直す羽目になりました。
だからこそ、1記事につき1キーワードに絞り、そのテーマに沿った内容を丁寧に書くことが大切です。
【初心者向け】キーワード選定の方法と手順を5ステップで解説!
ここからは、初心者の方にもわかりやすく、キーワード選定の基本的な流れを5つのステップに分けて解説していきます。
記事を書くうえで、「どんなキーワードを狙うか」は、アクセス数や検索順位を大きく左右します。最初は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でも実践できます。
まず、キーワード選定の基本的な流れは以下の通りです。
初心者のうちは、まずこの5つのステップをしっかり押さえるのがおすすめです。
私自身も最初は手探りでしたが、この流れを意識して記事を作るようになってから、検索結果に少しずつ反映されるようになりました。
慣れてくると、より深いリサーチやニッチなキーワードを狙う戦略も自然と身についてきます。
次からは、それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
Step1.メインとなるキーワードを決める
まず最初に行うべきことは、「メインのキーワードを1つ決める」ことです。
これは記事を書く“軸”となるキーワードで、どんな内容の記事を書くのかを端的に表す言葉でもあります。
「え? どうやってメインキーワードを決めればいいの?」
と思う方もいるかもしれませんが、ここでは深く悩みすぎる必要はありません。
簡単に言えば、「この記事では何について書くのか?」を一言で言い表したものが、メインキーワードになります。
たとえば、この記事では「キーワード選定」がそのメインキーワードです。
私の体験談:キーワードを決めずに書いて失敗した話
ブログを始めたばかりの頃は、思いつくままに記事を書いていて、後から「これ何のテーマの記事だったっけ?」と自分でもわからなくなることがありました。
そういった記事はアクセスも集まりづらく、検索にも引っかかりませんでした。
その反省から、「まずキーワードを決めてから書く」ことを意識するようになり、検索上位に入る記事も出てくるようになりました。
なぜ「キーワードを決めてから書く」のが重要なのか?
メインキーワードを決めずに記事を書き始めると、テーマがぼやけた“雑記記事”になってしまいます。
検索意図とズレた内容では、SEO的にも上位表示されにくくなります。
記事を書くときの基本の流れは、以下の3ステップです。
この順番を守ることで、読者の悩みに的確に応える記事が作れ、SEO面でも有利になります。
Step2.サジェストや関連語でキーワードを広げる
次に行うのは、メインキーワードの「サジェストワード」をチェックすることです。
検索エンジンの検索欄にキーワードを入力したときに表示される「検索候補」のことを指します。たとえば「キーワード選定」と入力すると、「方法」「やり方」「手順」などの候補が出てきます。
これらのサジェストは、実際に多くの人が検索している「ニーズのあるキーワード」なので、需要を把握する上で非常に参考になります。

このように、「キーワード選定 〇〇」これの〇〇の部分がサジェストです。
さらに詳しく調べたい場合は、「ラッコキーワード」のような無料ツールを使うのもおすすめです。
このように言葉は異なっていても、検索意図はほとんど同じです。このような「意図が似ているワード」は、同じ記事内で一緒に狙うのも効果的です。
ただし、重要なのは「ユーザーがそのキーワードで何を知りたいのか」を常に意識することです。
キーワードばかりを追っていると、記事の内容が検索意図からズレて、読者にとって分かりにくい内容になってしまうこともあります。
あくまで、「このキーワードで検索する人の悩みは何か?」をベースに記事を設計しましょう。
Step3.検索ボリュームを調べて需要をチェック
次に、そのキーワードに本当に需要があるかを調べます。ポイントは「キーワードの検索ボリューム」をチェックすることです。
つまり、
「そのキーワードがどれくらい検索されているか?」
を確認するイメージです。
その方法として使用するツールが「キーワードプランナー」です。

このツールで、
- 指定したキーワードの検索ボリューム
- 関連キーワードの検索ボリューム
をざっくりと知ることができます。
広告費を出せばより詳細な数値も見られますが、初心者はそこまで気にしなくて大丈夫です。
広告費をかけると、具体的な検索ボリュームの数値を確認することも可能ですが、そんなに拘り過ぎなくても問題ありません。
ただし、検索ボリュームが非常に多いキーワードは、競合も強い場合が多いので「自分の記事が上位を狙えるか?」の判断材料に使うのがおすすめです。
Step4.検索意図(読者の悩みや目的)を読み取る
サジェストや検索ボリュームを確認したら、次にやるべきは「検索意図の考察」です。

ここにしっかり時間をかけることが、良い記事を書くためのカギになります!
たとえば、この記事で取り上げている「キーワード選定」というワード。ユーザーはどんな悩みや目的を持って検索しているのでしょうか?
「キーワード選定」を検索するユーザーの意図を考えてみると…
こういった背景があると想像できます。
実際に、上記のようなユーザーの検索意図をよく考えることがとても重要です。
実際に「キーワード選定」とGoogle検索をしてみると、

「方法」「やり方」などの言葉を含む記事が多く並んでいます。
つまり検索意図は、
「キーワード選定を自分でやりたい。だから、やり方を知りたい」
というものだと読み取れます。
潜在ニーズにも応えることが大切
検索キーワードには、表面化しているニーズだけでなく「まだ言葉にはなっていない悩み」=潜在的な意図も含まれています。
この“ユーザーの本音”をくみ取って記事に反映することで「まさにこれが知りたかった!」と思ってもらえる記事になります。

ユーザーの検索意図を解決できると判断されたサイトが上位に表示されやすくなります!
Step5.競合の記事を確認して「勝てるポイント」を探す
キーワード選定を行う際には、競合の調査もセットで行うのが基本です。
Step4でお伝えした「検索結果の確認」は、単に検索意図を読み取るだけでなく、競合サイトの強さを見極めるヒントにもなります。
初心者の場合は、サイトを見ただけで判断をするのが難しいですが、見慣れてくるとある程度の判断も可能です。
これらのサイトは、記事のクオリティだけでなく、ドメインパワーや資金力も高いことが多く、正面からの勝負では上位を取るのが難しい場合があります。
ただし、「絶対に勝てない」というわけではありません。
検索意図を正確に捉え、読者の悩みに寄り添った記事を書くことで、上位表示された事例もあります。
実際に、私が指導してきたWebライターの中には、検索意図に沿った構成を意識するだけで、初稿から修正ほぼなしの高品質な記事を仕上げられるようになった人もいます!
反対に、次のような競合が上位にいる場合はチャンスです。
こうした記事は、情報の網羅性や信頼性で劣っている可能性があります。最新かつ充実した記事を作成すれば、上位表示される可能性は十分にあります。
無料ブログなどの日記系のものは、情報を網羅している可能性が低いです。また、何事にも変化があるものなので、情報が古い記事も内容が追い付いていないものが多いです。
これらのサイトが上位にある場合、最新の情報を網羅した記事を書くことで、検索結果で上位表示される可能性も高くなります。
ロングテールキーワードで上位を狙いやすくなる!
強い競合が多いキーワードでも、複数のキーワードを組み合わせた「ロングテールキーワード」を使えば、差別化して上位を狙える可能性が高まります。
キーワード選定 方法 初心者
キーワード選定 サジェスト 見方
このように、検索する人の目的がより具体的になったキーワードを狙うことで、大手サイトと真っ向から戦わずに済みます。
競合が強いからといって、「もう書くのはやめよう…」とあきらめるのはもったいないです。
大事なのは、
という視点です。
ロングテールキーワードを使いながら、競合サイトの特徴や情報の抜けを分析して戦略的に記事を書くことで、記事数が少なくても結果を出すことができます!
キーワードには3つの種類が存在する!

今後必要になるので、こちらで簡単に解説していきます。
キーワードは大きく分けると、下記の3種類です。
この3種類を理解しておくことで、どの層を狙って記事を書くかの戦略が立てやすくなります。
特に初心者は「ロングテールキーワード」から狙うのがおすすめです。
ビッグキーワード
ビッグキーワードとは、検索される回数(検索ボリューム)が非常に多いキーワードのことを指します。
目安としては、月間検索ボリュームが10,000件以上のものが該当します。
これから記事の執筆をしていくかと思いますが、ビッグキーワードのみで記事を制作することはあまりないかと思います。
ビッグキーワードの注意点
ビッグキーワードは魅力的に見えますが、大手企業や権威性の高いサイトが上位を独占していることが多いです。
そのため、個人サイトや初心者ライターがこのキーワードだけで記事を上位に表示させるのは、非常に難易度が高いです。
これから記事を書く際には、ビッグキーワード単体で狙うのではなく、複数語を組み合わせた「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」で勝負することを意識しましょう。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは、ビッグキーワードとロングテールキーワードの中間に位置するキーワードです。
検索語句は通常「2語以上」で構成されており、検索ボリュームは数千件〜1万件未満が目安です。
ミドルキーワードがアクセスを集めやすい理由
ミドルキーワードは、検索ユーザーの具体的な悩みやニーズに応える内容を届けるのに適しています。
また、ビッグキーワードに比べて競合もやや緩く、個人ブログや中小メディアでも上位を狙いやすいため、初心者や副業ブロガーにとっても扱いやすいキーワードです。
普段、私たちが何気なく使っている検索語句の多くも、実はこのミドルキーワードに当たります。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードとは、3語以上の複合語で構成された検索キーワードのことです。
月間の検索ボリュームは1,000未満と少なめですが、競合が少なく、上位表示を狙いやすいという大きなメリットがあります。
また、組み合わせのパターンが豊富なので、記事のネタ探しにも役立ちます。
ロングテールキーワードを活用することで、「知りたいことに直結する記事」を提供できるので、少ないアクセスでも成約やファン獲得につながりやすくなります。
キーワード選定は状況次第で決めていこう!
キーワードの種類を前の章でお話しましたが、初心者だからビッグキーワードを使うべきではない。というのは間違いです。
また、CVキーワードと呼ばれるものも存在します。
CV(コンバージョン)とは、成果や目標地点を指しており、Webサイトやアプリ、広告への訪問者が定めたゴールに至ることを意味しています。
「商品購入」「資料請求」「会員登録」などの行動に繋がるキーワードのことをCVキーワードと呼んでいます。
CVキーワードの形式
- ジャンル+おすすめ(ランキング・比較)
- 商標(商品名)+評判(感想・口コミなど)
もっとわかりやすい例で想像してみてください。
「美容院」を例にしてみます。
このように、これらのキーワードは購入や申し込みに繋がるので、ほとんどのメディアサイトで使われているキーワードです。
競合が強くても避けてはダメ!
「初心者だから、競合に勝てないビッグキーワード・CVキーワードで記事を書いても仕方ない」
これは間違いです!
確かに、どちらのキーワードも競合がとても強く上位表示は難しいかもしれません。狙い過ぎはアクセスがなかなか集まらずに悩んでしまう原因になりますが、ある程度は狙っても良いです。
競合に勝てないキーワードなら、使い方を考えるのみです!
ミドルキーワードやロングテールキーワードを使えば、上位表示を狙いやすいとお話しましたが、これらのキーワードでその記事が上位表示されたとします。
検索によって流入してきた方がその記事を読み、記事内に内部リンクを設置しておくことで、CVキーワードを使った記事に誘導することも可能です。
「ユーザーが検索」→「ロングテールキーワード記事に流入」→「内部リンク」→「CVキーワード記事」と誘導させる。
まとめ:キーワード選定はユーザーの検索意図の考察に時間を使おう!
キーワード選定は、記事を制作する上で最も重要な部分となります。
キーワード選定を適当にしてしまうと、ユーザーの検索意図とズレが生じてしまい、記事を読んでくれる人が減ってしまいます。
記事は本文ももちろん大切ですが、ユーザーの検索意図を把握していないと、折角書いた記事も無駄になってしまうこともあります。
まず、アクセスアップという成果を出すためには、競合が少ないキーワードで上位表示をしていく必要があります。検索意図を把握して、その意図を解決できる記事制作を心がけていきましょう!
キーワード選定ができたら、次は記事を作成していくために記事タイトルを付ける必要があります。こちらでは、5つのポイントを意識したタイトルの付け方を紹介しています!
後々必ず必要になってくるので、この機会にしっかりと学んでおこう!